「雪」(三好達治)授業記録2
                        三条市立月岡小学校 田代勝巳
                        2001.2.2  1校時 
第2時   第1時へもどる
    雪   
             三好達治
 太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
 次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。
 
 
音読をしたあと、前時にでた「この詩の場所は都会か田舎か」を話し合った。詩の情景をイメージさせるためである。
発問1 この詩の場所は都会ですか。田舎ですか。 
 いなか27人  都会1人
・都会ではない。わけは都会に太郎と次郎という名前をきいたことがないから。
・田舎だと思います。都会には雪が降らないから。
・田舎だと思う。都会だといろいろな音がっするから。
・この詩はとても静かな感じがする。都会だとうるさかったり光がついていたりして、とてもうるさい感じになる。この詩は静かなので、田舎だと思う。
・都会だと屋根に雪がふりつむことはない。
・私も田舎だと思う。古めかし言葉が使われているから。
・田舎だ思う。古くさい詩だから。
発問2 この詩は今のことか、昔のことですか。ノートに書いてごらんなさい。 
全員が昔と考えた。
・太郎という名前は、いかにも昔の感じがする。
・今は田舎もけっこう都会になっているから、昔のことだと思う。
・昔の方が雪がたくさん降るから。
・昔だと日本中が田舎だから
・降りつむとか、古くさいことが言葉があるから。
「ふりつむ」は今の言葉では「ふりつもる」となることを確認する。
発問3 今、この詩で音は聞こえますか。聞こえませんか。 
全員が「きこえない」と考えた。
 
発問4 眠らせたのは誰ですか。ノートに書きなさい。 
A 雪          22人
B 雪げしょう       2人
C 親           2人
発問5 雪が眠らせたとしたら、雪の□(何)がねむらせたのでしょうか。 
・雪の落ちるふわふわとした景色
・雪のつめたさ、寒さ
・雪の静かさ、雪の落ちる音
・雪の白さ
 
発問6 この詩の情景を絵にしてごらんなさい。 
 できた子から黒板にかかせた。
・ 家が1軒で、太郎と次郎がねている絵
・ 家が2軒で、太郎と次郎がそれぞれねている絵。
・ 家が3軒で、太郎と次郎、そのほかの家がもう一軒ある。
・ 村の中にいくつか家があり、その中に太郎と次郎の家がある。
・ 太郎と次郎は犬で、犬小屋が2つある。
・ 太郎と次郎は犬で、犬小屋2と飼い主の家がある絵。
 
発問7 この詩を解釈しなさい。 
 
・ 場所はいなかで、太郎と次郎は二人いっしょの家にすんでいて、家の中でくっつきあって、雪の景色をみていたら眠くなってねた。
・この詩は村であり、雪が家の上(屋根)にふっている。そして人が太郎と次郎をねかせた。時代は昔で、音はほとんど聞こえない。
・この詩の時代は昔だ。場所はいなかで太郎と次郎がいる。けしきは雪景色の中だ。雪の静かさで太郎と次郎がねむった。そして、屋根に雪がふるつもった。
・昔しずかな村がある。その村に、太郎と次郎がいて、その親が太郎と次郎を眠らせた。その家の屋根に雪が降っている。村にも雪が降っている。
・この詩は、いなかの山おくのところをイメージした詩だ。太郎と次郎がいる。山おくにたくさん雪が降っている。
・雪という詩は昔のいなかの山おくに太郎と次郎という人が住んでいるという詩だ。太郎と次郎は別々に2けんの家に住んでいる。太郎と次郎は雪の静かさとけしきでねむった。・この詩は太郎と次郎は犬で、犬小屋が2軒ある。雪の寒さでぬむった太郎と次郎の屋根に雪がふりつもっていったという詩だ。しずかにふりつもる雪には気づかずにすやすやと眠っているという詩だと私は考える。