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TOSS SANJO 第86回例会
                         2005.10.7(金)   18:00〜21:00  於 サンファーム三条
 
(参加者) 斉藤、高野(宏)、近藤、小林、捧、川上、高野(久)、山田(直)、高原、山田(博)、郷、内田、井上、三浦、田代の15名

1 模擬授業
(1)高原

(2)井上 3年算数 「わり算」(2/11) 評定 B1 C6
 @「1人分は2こ」の式(2×3)は板書せず、口頭でよい。その分3のだんの九九
  3×2=6
  3×3=9
   …
 を書いて、3×□=15につなげた方がよい。
 A6ページの女の子のせりふが基本形になる。
  基本形を矢印をつかって表すとよい。
 15÷3=5
 ↑    ↑
 ↑  3×5=15
 ↑       ↓
  ←←←←←←  
 B向算10月号木村論文、TOSSLANDをよく見て、先行実践にあたるとよい。
 C言葉はよかった。

(3)山田(博) わり算の筆算  オールB
 @子役はプリントで仕方ないが、教師は教科書をもつように。
 A語尾をはっきりと言い切ること。
 B期間巡視がなかったので、最低1回は入れてチェックを行うこと。
 C板書をもっと速く。
 Dつかみの15秒の中に、最初の作業指示まで入れよ。
 E発問に対して正しい答えを言えない子には、「もっと短く」とか、次の子にあてるなどなどして、テンポを崩さないようにすること。
 F言葉のメリハリがあり、よかった。
 G笑顔最初だけ(しかも、しらじらし)。笑顔にもメリハリをつけよ。


(4)小林 社会「日本とパラオ共和国の国旗」 評定 オールB 
 @ 言葉を削る。確定しておく。
 A 長い説明は視覚情報で補ふ。
 B 指名の仕方に変化を。
 C 何人位に発言させるか確定しておく。
 D 小さな発問は二択問題とする。
 E 「どうですか」といふ発問は×。子供の解がブレる。
 F 授業開始前の入場時,目線が落ちてゐた。
 G 目線が会場左側に偏りがち。
 H 判断の根拠が授業で示されてゐる場合,
  「当てずつぱうで良いから」といふ言葉は不要。
 I 発問の解が明らかな場合は一斉に言はせても良い。
 J 練習不足。緊張が伝はつて来た。もつと練習を。


(5)田代 俳句C
 @大根は見えているかどうかを確定してはどうか。
 A大根洗いの経験がない子どもには、映像が必要。
 B感動の中心を扱わなければ、人生観にはもっていけない。
 C葉の数はいらない。
 D川か小川かぶれないようにする。(対応)

(6)捧 算数2年「ひき算の筆算」 B4 C5
 @「どこから計算を始めますか。」という発問が分からなかった。
 A「引けません」と「できません」,「借りる」と「もらう」,言葉の違いが引っかかる。確定させなければならない。
 B「借りる」を「もらう」と言わせたいのなら,教師から言わなければならない。
 C板書の筆算が小さい。
 Dマス目など,書き方がはっきり分かる工夫がいる。
 E「15−8はいくつですか」ときいていたが,「10−8は2,2と5で7」の方が苦手な子供には優しい。
 F十の位が「0」の時どうするかが一番のポイントなのだから,そこをもっと強調させた方がよい。あっさりいきすぎている。
 G向山先生は,『「0」ありません。』と教師があっさり進めている。
 H子供とのやりとりが単調でつまらない。だから,テンポが悪くなる。向山先生は,変化をつけている。
 「一番最初にどこから計算しますか」指名。
 「2番目はどこですか」指名。
 「最後はどこですか」全員。
I読ませ方を取り上げた授業もある。ただ,長いと感じた。読ませ方をあつかうか,あつかわないか,考える。


(7)山田(直) 「りんご」(山村 暮鳥) 評定  B4  C8
 @教師範読のあと、一行交代読みをしたがリズムが崩れた。追い読みなどを入れたほうがよい。
 A2つに分ける発問をしたとき、4人に答えを尋ねたが、一人で十分。次の発問、指示を行った方がよい。
 B「遠いですか?近いですか?」と尋ねておきながら教師の解は「近くから遠くへ引いていった」というのはまずい。
C「りんご」と「林檎」のちがいを考えては?
D「林檎」は、どういう存在、なにかの象徴なのか?
E横山ドクターの「きりん」の授業を参考にしては?
Fこの「詩」で、何かを教えようとしているのか、この「詩」を理解させようとしているのか?このあたりをはっきりした方が?

(8)齋藤 「日本人と米」 評定 オールB
 @何の授業かがわからない。
 A前半と後半が切れている。
 B米離れがよいか、よくないかと聞かれても判断資料がない。
 C米が余っているのかがわからない。
 D米を食べる以外に使おうなんて、悲しいと思った。
 E前回よりすっきりした。
 F「米が余ってます。」から入ってはどうか。

(9)近藤 道徳「一皿に命をかけて」評定 A1 B12 C1
 @発問の言葉を出すスピードを上げ過ぎていて,発問を聞き取ることができなくなる。
  ゆっくりと噛みしめるように言うこと。
 A画像の明るさの調節。
 B最初の画像の扱い方を吟味すること。
 C年中無休のところを取り上げると,子どもたちが食いつくのではないか。
 D一問一答えになり,平板である。中心発問を考えること。
 E子どもが興味をもつことを中心に授業を組み立てていくべきである。
 F味につながる努力のエピソードがあるとよい。
 G混んでいる店の様子の画像があるとよい。

(10)郷音に集中!〜音回し〜 A2 B10
 @切れ目切れ目にしーんとなる時間が入る。ほめる言葉を入れる。または、グループごとに「どちらがはやかった」など、判定を入れて盛り上げる。
 A移動の時間がかかる。まねっこ歌いは、最前列の人にして、時間短縮する。
 B片方のグループに教師が入ってしまうので、もう片方のグループが見とれない。おざなりの言葉がけになる。
 Cグループではなく、列ごとにする方法もある。「パンパンリレー」「シュリレー」といったネーミングで。
 D列で、音を往復させる。あるいは、列の最後で、「フィニッシュ」の声を入れる。
 Eウエィブを回すのも、動きが分かっておもしろい。
 F第一声は、ハリのある声で。

(11)三浦 算数「長さ(1)」  オールCから脱却!!
 @子供を巻き込むような授業(やさしくない)。最初に「こういう風に言うんですよ。」と見本を。
  それから 真似 → 確かめ と子供に分かりやすく!
 A百玉そろばんの『隠し球』のやり方は、目を開けて、減らして、確かめる。
 Bものさしを黒板に置いた後、子供の中に入って分かっているか、指示されたことをしているかを確かめる。
 C教科書の一直線の図を利用し、たし算できることを分からせる。
 D単位が混乱する難しいところ。もっと確認させる。
  例えば、 cmを赤で囲む、mmを隠して計算させる、など。
 Eあえてひっ算にせずに、横の式のままの方がよい。
 F先にたし算の学習を終えてから、引き算に進んだ方がよい。