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第706回 TOSS SANJO例会 
 【 参 加 】三浦、井上、田代
1 三浦 特別支援の対応
①感覚統合の視点を入れる。
②「キッズコア体操」参照
③赤ちゃんから小学生まで体の発達段階がある。
 それを順次経ていくことで、体のコアが鍛えられていく。

【以下参照】
『感覚統合の基礎トレーニング』
-0歳~1歳までの運動発達をもとにした体操プログラム―
(田代勝巳)
人の感覚には五感と違って、自覚しにくい感覚がある。
例えば、「揺れ、傾き、重力、スピード(加速)」等の感覚や、「体の位置や動き、力の入れ具合」等の感覚である。
前者を「前庭覚」(前庭感覚)、後者を「固有覚」(固有感覚)という。
(これ以外にも内臓感覚がある)
「前提覚」は、重力に対して姿勢を保ったり、バランスをとったり、眼球運動のサポートをしている。
「固有覚」は、力を加減したり、運動をコントロールしたりしている。
これらの感覚が、統合(交通整理)されていないと、様々な不適応な行動をとることになる。
この感覚統合の基礎となるのが、0歳から1歳までの運動発達である。
「大きな声で泣く」→「仰向け」→「うつ伏せ」→「寝返り」→「ずりばい、ハイハイ」→「おすわり」→「つかまり立ち」といった一連の動きの中でお腹(コア)が育ち、体幹が安定し、ボディイメージがつくられていく。
そして、それぞれの動きの中で、床を認識し、空間認知やバランス感覚、足底感覚が発達し、間接の動きや重心のコントロール、体の中心軸を獲得していくのである。
この運動発達の、どこか一つでも抜け落ちてしまうと、感覚統合に支障をきたしてしまう。
この過程に飛び級はなく、順序よく獲得していくしかない。
もしも、抜け落ちたところがあれば、どうするか。
もう一度、そこに戻るしかない。
この赤ちゃんの一連の運動発達を体操にしたプログラムがある。
それが「キッズコア体操」である。
この体操は、全部で9種類からなり、数分で行うことができる。
①グーパー
膝を曲げて仰向けになる。お腹に手を当てて、大きな声で「1~8」まで数える。次に、体を丸めて「1~4」まで数える。両手両足を広げて(浮かせたまま)体勢で「5.6」と数え、また体を丸めて「7.8」と数える。              
 この体操によって、お腹(コア)を鍛え、体幹を安定させることができる。以下、次のような運動発達に沿った体操がある。
②鉛筆(背中の軸)
③飛行機
(背骨・背筋)
④ワニ(体幹の体重移動)
⑤ネコ
⑥チーター(脊髄・肩関節・股関節)
⑦だるま(脊髄・骨盤)
⑧ペンギン(股関節)
⑨ロケット(下半身)
「キッズコア体操」で検索すると動画を見ることができる。この体操を参考に体育の準備運動に取り入れることで、感覚統合の基礎を培うことができる。
https://www.youtube.com/watch?v=AtvnGzqe-7A


2 井上 2年算数 繰り下がりのひき算
①アルゴリズムを確定させる。
②「具体から抽象」
 低学年でもすでに抽象概念を扱っている。
 それが数字である。
 「5」という数字が、5つを表していると捉えられない子がいることを知っておかなければならない。
 したがってフラッシュカードや具体物操作を十分にさせる必要がある。

3 田代 5年算数 面積図
①5年生の1学期から面積図で指導することは可能である。
②教科書の4ます関係表の発展系として扱うこともできる。
③簡単な問題。
 鉛筆1本80円。5本でいくらですか。
 これを図示して、面積のイメージを持たせる。