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夢をもって生きる

田代勝巳(TOSS SANJO)

前半は『心を育てる学級経営』No.226 大木敏道氏の論文を授業化した。後半は広島コンマサークル高橋恒久氏のHP「世界の子どもたちの夢」の修正追試である。「夢の大切さ」を考える授業である。夢の大切さをテーマとしているので、高橋氏の「ある指揮官の話」は省略した。

ラダン・ビジャニさん、ラレ・ビジャニさんの画像を提示。

指示  この写真を見て、わかったこと、気づいたこと、思ったことを書きなさい。

2分程度の時間をとり、発表させていく。

説明 この二人はイラン人の姉妹です。頭だけがつながって生まれてきた双子です。

発問 どのような困ることがあると思いますか。

説明 二人は生まれてからずっとこの状態で過ごしてきました。しかし二人は次第に考え方も夢も違うことに気づき始めました。姉のビジャニさんはジャーナリストに、妹のラレーさんは弁護士になるのが夢でした。大学はラレーさんの強い法律の勉強のできるとことを選びました。

説明 二人は21歳の時に、ドイツの病院で頭部分離手術をすることを決めました。しかし、あまりにも危険すぎるとの理由で手術は断られます。
 しかし29歳になった今年、シンガポールの病院で手術を受けることを考えます。
 頭部分離手術は乳幼児の場合だと成功例はあるそうですが、成人の場合は成功例がありません。

発問 二人は手術を受けるべきでしょうか。やめるべきでしょうか。

ノートに考えと理由を書かせる。
討論する。 

説明 病院は最後までやめたほうがよいと言ったそうですが、二人の意志は固く、7月についに手術を受けました。手術は困難を極め、48時間以上の手術となりました。しかし手術の途中、出血多量でお姉さんが亡くなり、それから間もなく妹さんも亡くなってしまいました。

発問 二人は夢が叶うことを信じて手術を決意しました。夢をあきらめれば生きていくことはできたはずです。命をかけてまで夢を求めた二人をどう思いますか。

発問 ところであなたの夢は何ですか。

発表する。

説明 世界にはいろいろな国があります。

発問 (地雷の写真提示)これは何だと思いますか。

説明 地雷です。そしてこれが地雷をふんでしまった子どもです。
    カンボジアには地雷が多く埋められたままの状態になっています。カンボジアだけではなく、地雷が埋められている国はたくさんあります。全世界に約1億個の地雷が埋められていると言われています。そして毎日20分に一人の割合で地雷によって命を落としたり、手足が吹き飛ばされたりしています。地雷を取り除く活動もしていますが、今のペースでいくと、1000年はかかるそうです。

発問 (少年兵の写真提示)この子どもはどうして銃を持っているのでしょうか。


説明 兵隊です。国際条約では15歳未満の子どもは軍隊に入れないことになっています。しかし、世界では30万人もの少年兵がいると言われています。

説明 (難民の子どもの写真提示)
   これは難民と呼ばれる人たちです。戦争のために住むところを失い、食べるものもなく困っている人たちです。
   あの二人の姉妹の生まれたイランも多くの難民をかかえています。

説明 世界には、このようにいろいろな国があります。しかし、そのような国の子どもたちも夢をもっています。さきほど、みんなが言った夢と比べながら聞いていましょう。

・わたしは、自分の国や故郷の家族から誇りに思われる人間になりたい。
・国のために役立つ人になりたい。
・平和と愛でいっぱいの生活をしたいです。そしてしっかり勉強して、お医者さんになりたいです。
・世の中の人々の痛みや苦しみを取り除いてあげられる人になりたい。
・私の国を平和にできるように勉強したいです。
・全世界が平和になること。
・自分の国や社会の中で役立つ人になりたい。
・医者になって困っている人を助けたい。

指示 今日の感想を書きなさい。


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