○作文をどう書いていくかの手順をまとめました。テーマは「私の家族」です。


1 作文のテーマを決めます(「私の家族」)。書く長さは、原稿用紙1枚です。

「分類地図」の用紙と「構成メモ」の用紙を配る。(分類地図)  (構成メモ)  

2 分類地図の真ん中に自分の書こうとする中心を書きます。例えば、お姉さんについて書こうと考えたら「姉」と書き入れます。
3 そのまわりには、お姉さんのことで思い浮かぶことをどんどんと書き入れていきます。例えば、こうなります。
やさしい   ねぞうがわるい よしこ   
わがまま     姉 虫歯
バスケ部 ふろが長い すききらいがある
4 次に思い浮かんだことの中から共通することを2つだけ選びます。例えば「ねぞうがわるい」ということと「すききらいがある」ということを選んだとします。それを「構成メモ」の「なか1」と「なか2」に書き入れます。
5 次に、「構成メモ」の「まとめ」を書きます。これは「なか1」と「なか2」に共通する自分の考えを書きます。例えば「しっかりしてほしい」 と書きます。
6 「構成メモ」の「はじめ」には、書き出しを考えます。これから自分の書こうとすることのあらましを書きます。例えば「14才になる姉 」と書きます。
テーマ 私の家族           
題 名
はじめ 14才になる姉
なか1 ねぞうがわるい
なか2 すききらいがある
まとめ しっかりしてほしい
7 テーマは「私の家族」とそのまま書きます。題名は、思い浮かんだらこのときにつけてもいいですが、あとでつけてもかまいません。


原稿用紙を配ります。原稿用紙の形式と書き方については、次の通りです。
                         書き方
「はじめ」・・・・2行以内  これから自分の書こうとすることのあらましを書く。
「なか1」・・・・7行以内  具体的な事例を書く。
「なか2」・・・・7行以内  具体的な事例を書く。
「まとめ」・・・・2行以内  「なか1」と「なか2」にきょうつうするじぶんの考えを書く。
                       書くときの注意
@「〜です。」「〜ます。」ではなく「〜である。」調で書く。
A「・・・・して」「そして」「それから」の語は使いすぎない。わかりにくい文になってしまうから。
B「、」は意味の切れ目にうつ。一文に一カ所ぐらい。
C「なか」をくわしく書く秘密は次の通り。
・ しなものの名前、地名、数字などはそのまま書く。
 ×ある日、町で友人に会った。→○十日午前四時頃、ジャスコの前で吉田さんに会った。
・中心を決めてそのことをくわしく書く。
 ×朝起きて、顔を洗って、食事の用意をして、弟を起こして・・・・・→
 ○朝、食事の用意のために六時に起きる。ご飯の火をつけてからおかずの準備だ。
8 原稿用紙に書きます。(下書き)

作品例
   しっかりしてよ          
           ○年○組 田代 勝巳
 私の家には、今年で十四才になる姉がいる。
名前は「よしこ」という。
 姉はとてもねぞうがわるい。夜には、私の
ことを必ずけっとばす。時々、歯ぎしりまで
することがある。そういうときは、私は姉の
鼻をつまむ。すると、一度はとまるのだが、
しばらくするとまた始まる。そのため、私は
いつも寝不足である。でも姉はいつもさわや
かな顔をして起きてくるのである。
 また、姉はとてもすききらいがはげしい。
スパゲッティなどはおかわりもするし、どう
かすると私のぶんまで食べようとする。しか
し、なすが大きらいでなすが出るとぜった
いに食べようとしない。「食べたら。」と」私
が言うと反対に「あなたが食べなさい。」と
言われてしまう。

 私は、そんな姉が心配だ。姉にはもっと
しっかりしてほしいと思っている。

9 下書きしたものを教師がA B Cの判定をします。
基準は次のようにします。
次の3項目全てできていたらA、2項目できていたらB、それ以下だとCとする。
@「はじめ」にこれから書くことのあらましが書いてある。      
A「なか1」と「なか2」に具体的な事例が書いてある。      
B「まとめ」に「なか1」と「なか2」の共通したことが書いてある。
ABCは、はっきりとつけます。
子どもに返すときも、ABCの基準を伝えます。
10 推敲します。
              推敲のポイント
@「はじめ」にこれから書く内容のあらましが書いてある。
A「なか」に具体例がくわしく書いてある。
B「まとめ」に「なか1」と「なか2」の共通したことが書いてある。
C段落の書き出しが1ますあけてある。
D文末は「〜である。」調で統一されている。
E一番上のますに(、)(。)(」)を使わない。
F誤字、脱字がない。
G漢字を使っている。
11 清書します。

できたものの中でよかったものを印刷して紹介ます。
これを繰り返すうちに、子どもは市毛式生活作文をマスターしていきます。
慣れてくれば、原稿用紙1枚以上でも書けるようになります。
「はじめ」「なか1」「なか2」「まとめ」のそれぞれの分量を増やせばいいわけです。
また場合によっては「なか3」を加えることもできます。

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